韓国・韓国語やK-POPについてのピビンパプ(まぜごはん)的エッセイ集
by sungsa
カテゴリ
全体
ごあいさつ
profile
ちょあへよK-POP
ハングル路上観察
韓関類似語辞典
声に出してみたい韓国語
オヤジSE7ENペンの熱情(笑)
韓国歌謡の詩を味わう
韓食道楽
旅の写真集
한국어판
ライフログ一言コメント
ヨン様路上観察
未分類
以前の記事
<   2006年 04月 ( 3 )   > この月の画像一覧
White SE7EN 과 Black SE7EN  《後編》
White SE7EN
d0021973_22344144.jpg

3種類の白いジャケット。
迷ったあげく、私が買ったのはBタイプ。
去年SE7ENが日本で行った活動のハイライト、
横浜アリーナ公演の模様を納めたDVDが
おまけで付いてますから。


『FIRST SE7EN』。既発表曲が多い点がやや不満ですが
「puzzle」のように韓国でのスタイルを意識した
ハードな調子の曲があったり、
「Entrance」なんてウキウキダンスビートナンバーもあったり、
(本人はこの曲について“恥ずかしい…(照)”と語ってたようです)
「Last of Diary」など泣けるバラードも用意されてて
曲調はバラエティに富んでますし、
ラップやコーラスで韓国語を使ってみたりと
趣向も凝らされてますし、全体の曲の流れも申し分なく、
よく出来た“SE7EN流J-POP”のレコードだと思います。

余談ですが
関西には「天下一品」というラーメン店チェーンがありまして、
注文する時に必ず店員さんに
“こってり味”か“あっさり味”か聞かれて選ぶんですけど
これは言うなれば“あっさり味SE7EN”ですな。

日本デビュー曲「光」、そして後続シングルの
「STYLE」「スタートライン」も全て収録。
歌詞には、J-POP王道=“だいじょうぶ系”の言葉が並んでます。

“あきらめながら 生きてくよりも 信じる事で 救われる” 「光」
“ひとりじゃないよ ねえわかるでしょ” 「STYLE」
“だから大丈夫だってば ほら” 「スタートライン」

なんかこう、耳触りがよくて、キラキラした曲群。

気持ちよく聴けるレコードです。
私も実際よく聴いてます。
慌ただしい時間の中、ホッと息がつける、そんな感じ。
こんな柔らかな春の日にピッタリかもですね…。

でも

比べたらアカンのかも、ですけど
『24/SE7EN』を聴いてしまうと…。
こっちはう〜ん、FUNKYぢゃないんです。


めっちゃおおげさで強引な比較かもしれませんが
偉大なR&Bシンガー、あのサム・クックに例えれば
白い歯でにっこり笑顔さわやかな一連のヒット曲と
ハーレムスクエアでの怒髪天本領発揮ライヴ盤の違いにも似た
構図(!?)を感じてしまうんですよ…。
いえ、もちろん前者も素晴しいんですけどね、言うまでもなく(汗)。

SE7ENは確かにほんまに好青年ですけど、
日本で“癒しキャラ”(?)みたいなイメージが
あまり先行するのもいかがなものか、と案じてしまうんです。

SE7EN自身もHOT CHILI PAPER最新号のインタビューで
韓国のが自分のスタイルだけど、
日本のスタイルの方が“やりやすい”と言ってます。
これがどういう事かというと
もちろん言葉のハンディはあるけど、
唄う上でさほど苦労がない、
韓国盤ほどにはテクニックを必要としない、
という意味だと思います。
そう言えば
日本デビュー時からダンスにしろ、唄にしろ
余裕しゃくしゃくでこなしている?ような
印象がありました。

ただし、さほど声量がある方ではなく細めの声質なので
その唄声が、例えばピとかと比べて
J-POPのスタイルに楽にマッチしやすい、
という見方もできるでしょうけども。


かつて彼の日本デビュー前に
才能をスポイルされずに全力で勝負してほしい、
と書いたことがありました。

でも今のところ日本の楽曲=J-POPでは、
フルパワーのSE7ENを見ることは
叶いそうにないですね。

よい、悪いでは決してないんですけど。
やはりJ-POPシーンのSE7ENと韓国のSE7ENは別物、
と割り切った方がよさそうです。
視点を変えれば、SE7ENの音楽を2倍楽しめるわけですしね。

あれだけのタレント(才能)を持つ彼が
数多くのラジオ&TV出演等のプロモーションや、
CF・TV番組テーマ曲タイアップ等々
日本のJ-POPで売れる為の仕組みを勉強して
きちんと段階を踏んで頑張ってるんです。
売れないはずがありません。

でもこのJ-POP=“white SE7EN”で彼のファンになった方には
『24/SE7EN』=“black SE7EN”も是非聴いてもらいたいですね。
きっと彼のコアな魅力の“虜”になる事間違いなし、なんで(笑)。




※5月3日のグランキューブ大阪公演に
なんとか足を運べる運びとなりました。
Mさんのおかげです。この場を借りまして、のむこまうぉよ^^。
SE7ENの曲に合わせて腰を振るアジョシをみかけたら
それは私です^^。“フォ〜!”(←意味なし)
[PR]
by sungsa | 2006-04-13 23:48 | オヤジSE7ENペンの熱情(笑)
White SE7EN 과 Black SE7EN  《前編》
Black SE7EN
d0021973_1835429.jpg

早々にネット注文したものの、届け先に指定した
勤め先の住所に部屋番号を記入してなかったせいで
ソウル〜大阪間を1.5往復した末にようやく到着して聴いた
韓国での3集アルバム『24/SE7EN』。

ブ厚いジャケット。 モノクロームの地に花模様が刻印され
SE7ENの姿が墨一色で刷り込まれている。
メタリックなマグネット仕様の蓋(ふた)をあけると
中が開いてCDとブックレットが現れるという、また凝った仕掛け。

始めはなんか取っつきにくかった。
2回目、3回目…
だんだんよくなってきた。
いまはもぅ、メロメロだ。(笑)

なんつうか、
一聴してキャッチーなメロの曲が少ないのだ、今回のアルバム。
一番“わかりやすい”のが日本で先行発表された“THE ONE”だが
このバラードの逸品が全体の中で少々異質に感じるほど
更に成熟したダーク&クールなノリで迫ってくる。
聴き込むほどに味わいが増して、のめり込んでいく感じ。

いったん完成したものの出来が気に入らず
昨年11月の発売を延期して3分の2を録りなおしたという、
SE7EN入魂の力作だ。

俺的に今一番のリピート曲は“밤새도록”。

“ぱmせとろk=夜が明けるまで”
ボズ・スキャッグスの名曲“ロウダウン”を
今日的にハードにチューンナップしたような
強力なビートが迫るdance number。
これがもう無茶苦茶カッコいい!

“♪Let the music play, Dance a night away,
 밤새도록 넌 춤을 춰〜”
=“夜明けまで踊り明かせ!”

ブレイクのタイミングなんか、もぉチビリそうなくらいに、いい。
美国でこのまんま発売しても全く遜色ないような、
これだけのクウォリティを持つ曲が韓国から出てくるなんて!
…正直、あぁ、羨ましい。
こいつは日本のCLUBとかでもガンガンかけてもらいたい!
極東アジア発のFUNKYなGROOOOVE!!
これで身体が動き出さんかったらウソ!!
も〜ノリノリで踊りまくれまっせ!!!
(でも踊りウマくないです…けど私。)
いや、E〜んです! “カタチ”なんか関係ないんです!
震えるほどBEATを感じて、好き勝手に踊りまくりゃあいいんです!
いつだったか釜山のNIGHT CLUBで踊ったみたいに楽しく、ね^^。
d0021973_1841415.jpg

韓国でのこの先端R&B〜HIP HOP追求路線が
本人も語るようにSE7EN本来のスタイルなのは当然。
常に聴き手であるこちらの一歩先を行く姿勢が素晴らしい、と思う。
“와줘(PART2)”なんてタイトルとは裏腹に二番煎じな所なんてまるでない。
おそらく今の彼は自分をクリエイト(創造)していくのに忙しい。

こんな韓国でのSE7ENの姿を
勝手に“Black SE7EN”と呼んでみたいと思う。
CDのビジュアル・イメージからして“黒”じゃないか。

ならば日本での“FIRST SE7EN”は“白”のイメージ。
次回は“White SE7EN”について書いてみたい。
[PR]
by sungsa | 2006-04-09 06:23 | オヤジSE7ENペンの熱情(笑)
ユン・ゴンのサントラ
d0021973_18241943.jpg

これはユン・ゴンのサントラ。

と、ゆうよりは正しくは“悲しき恋歌”のサントラですな。
実はこの“悲しき恋歌”、いっぺんも見た事ないんですが(恥?)。
윤건ユン・ゴンがサントラを担当していると最近知ったもんで、
CDだけ買いに、レコード屋へ走った、と。
いや別に走らずに歩いて行きましたが。


さっきからサントラサントラゆうてますけど
最近はOSTと呼ぶのか、サントラ。
サントラゆうてもきょうびの若いリスナーには通じないかも。
ちなみにユン・ゴンとは上のジャケ写の
(この言葉もわかるだろか?…汗)
右下の隅っこに、伏し目がちに横顔で写ってるお兄さんです。


彼の音楽センスと乾いた唄声が好きなんですよ。
都会的というか、洗練されてて。
乾いた哀感と渋みと色気があって。
情緒的なんだけど、
その声に寄り添うピアノのタッチも含めて
ぴりっと抑制が利いてて。


Brown Eyesの相方だった
나얼ナオルの奔放な歌唱とは、ある意味対照的ですよね。


2002年11月に発表された彼らの2集
“Reason for breathing?”を聴くと、ユン・ゴンとナオル
2人の個性がはっきり分離して来てる様がよく分かります。
同じくR&Bをベースにしつつも
より幅広い音楽性とポップセンスを見せるユン・ゴンと
より深く、甘美なブラックミュージックに傾倒するかの様なナオル。


例えば“비오는 압구정雨のアックジョン”


ここでは
作詞・作曲そしてアレンジも担当したユンゴンのセンスが全開。
これはもぅ、韓国歌謡ボサノヴァの傑作!でしょうね。
韓国語の響きがこんなにボサにハマるなんて、驚きでした。


淡々としたギターのカッティング、
虚ろに過ぎ行く、彼女を待つ時間…。


비오는 압구정 골목길에서 그댈 기다리다가
나혼자 술에 취한밤...
너와 나의 인연이 여기까지일까...
그대 목소릴 닮은 비만 오네...


雨が降るアックジョンの通りで
来るあてのない“きみ”を待ちながら
独り酒に酔う“おれ”のモノローグ(独白)…。


その雨音に彼女の声を重ね合わせては溜め息をつくという
もぉ思い切りウェットな失恋の歌詞なんだけど
そのくせボサノヴァ風味がラテンっぽくて大陸的ってゆうのかな、
湿り加減が鬱陶(うっとお)しくなくて
風通しが良いというか、ちょうどいいんです。
でもなんかこう、微熱を帯びてるって感じで。

…何ゆうてんのか自分でもよくわかりませんが(汗)。


…つまりですね、
韓国歌謡の熱情のほとばしりを損なわずに
都会的でお洒落な楽曲として提示してみせた手腕が凄い、と。


話を戻して、この“悲しき恋歌”のサントラ、いやOSTですが
主題歌の“사랑한다면恋をするのなら”
哀しい唄にラテン系のリズムを隠し味的に使う
絶妙なセンスはここでも存分に発揮されています。
悲しみに浸りきる寸前でポップにカラっと仕上げました、みたいな。


また日本語ヴァージョンを3曲も(!)披露してくれてるんですよね。
ユン・ゴンの日本語の発声がかなり達者でいい感じ。
そして端正な“美”メロディに文語調な日本語歌詞がのっかると
何処かしら、はかなげに聞こえるのが不思議です。
韓国語オリジナルに比べてしんみり度が増している気が…。


彼が生み出す良質のメロディ。その普遍性の故でしょうか、
歌詞を日本語にしたら日本情緒な曲になるし、
スペイン語とかでも聴いてみたい気にさせますね。
それだと逆にもぉアツ〜く情熱的になりそ!
ジプシーキングスあたりにカヴァーしてもらう、とか(笑)。


彼を欧米の“ピアノマン”に例えるなら…
ビリー・ジョエルよりはジョ−・ジャクソンでしょうか。
もしくは一人スタイル・カウンシル(!)か。
下世話さが無くてスタイリッシュで幅広い音楽性、でも熱っぽい…。
いや、Brown Eyesというユニットこそが
韓国におけるStyle Council=スタカンだったのかもしれません。
ブラックミュージックを基本に様々な音楽スタイルを
韓国歌謡シーンに持ち込み、
完成度の高いポップスに仕立ててみせたところが。
その点では彼、ユン・ゴンの功績が大だったのではないでしょうか。


顔は柴田恭兵と陣内孝則を足して2で割って、
やや少年風にしたようなちゃるせんぎんなむじゃ(ハンサム)で
タレント性も高いし、滋養味のある乾いた唄声も素晴らしい。
ただやはり
彼の本質は歌手というよりは“音楽家”だという気がします。
そういえば
昨年末のHOT CHILI PAPERでのインタビューでは
坂本龍一氏と一度でいいから競演してみたい、と語ってましたし。


今後はシンガー、ピアニストとしてだけでなく、
ソングライター、アレンジャー、はたまたプロデューサーとしても
益々その豊かな才能を様々な場で発揮していくことでしょう、
ユン・ゴン。
私もそんな彼の音楽にずっと注目していきたいですね。



※追記:少々文章をいじりました。 4/8
[PR]
by sungsa | 2006-04-06 07:31 | ちょあへよK-POP