韓国・韓国語やK-POPについてのピビンパプ(まぜごはん)的エッセイ集
by sungsa
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韓国ー日本。“BoA”は2人いた!?
“制約”を解かれ奔放に唄いまくるBoA 韓国版を聴け!


実は私、K-POP好きを自認しながら、あろうことか、
ちゃんとBoAちゃんの唄を聴いたことがなかったんです。
安室奈美恵の韓国版みたいなんかなちゅうような
認識しか持ってませんでした。
ちゅうてもアムロもヒット曲をいくつか聴いたことがある程度。
あまりよく知らないんですが…
(日本の大衆文化全面解禁後初の日本人歌手として、
彼女は先頃ソウルで7000人の観客を前にしてLIVEを敢行、
大好評だったようです。)


とにかくK-POPを語るうえで、この韓日英語
(ひょっとして中も?)を自在にあやつり、
韓日両国のチャートでNo.1になった実績を持つ女の子を
無視できないと思い、
またSE7ENの日本デビューを占うのにも最適、(まだゆうか)
BoAのヒット曲の日韓それぞれのヴァージョンを
聴き比べるのも面白いかな、とそんなこんなで
買いましたよ、選んだのは

1.“Listen To My Heart” 〈日本版〉 
2. “奇蹟・No.1” 〈日本版〉 
3. “No.1(2nd Album)” 〈韓国版〉 

1.は日本での第1弾アルバム。2.はシングル。3.はそのまんま。


日本での所属レコード会社はあの“avex trax ”。
ここには他にも神話(シンファ)とか、KANGTA、
韓国の知人Uさんイチ押しのFly to the Skyなど
K-POPの人気アーティストがそろっています。
ただ、殆どが韓国版CDを発売し、プロモーションや
単発ライヴ活動に留まっている様子なのに対し、
BoAの場合は本国韓国でも大人気を維持して忙しく活動しながら、
流暢な日本語を駆使し、日本語によるヒットを連発し、
アリーナツアーまで成功させているのですから恐れいります。
ほんまに驚異的、2人分の頑張り具合です。
モメ チュシマセヨ。(体に気をつけて下さい。)



ここで、韓日共通の楽曲のひとつ、
“No.1”を聴き比べてみましょう。(読み比べか?)


“No.1”〈日本語ヴァージョン〉

時間は 風のような
速さで 過ぎるけれど
大切なものはいつも
守ってきたつもりだよ

迷ったりah…悩んだり
時には涙を見せて
信じる強さを 知ってゆく

want you get get my love
I want you get my love

you still my No.1 君と出逢い

信じること 忘れない 勇気を見つけたよ
願いを込めて you still my No.1


以上、日本語歌詞の抜粋でした。
では、お次は 韓国語歌詞!


“No.1”〈ハング語ヴァージョン〉

暗がりの中 君の顔を見かけて
こっそり涙を流した

最初は わたしの愛を照らしてくれた君は
別れさえ お見通しだったんだね
You still my No.1

わたしを探さないで
わたしの哀しみをわかって

But I miss you
君を忘れられるだろうか
Want you back in my life
Want you back in my life

わたしの愛も思い出も みんな
消えていくけど
You still my No.1

伝えきれない
わたしの愛
You still my No.1


…拙い和訳、えらいすんまへん。
また勉強して改訳していきますんで、ご勘弁を。


…… 御覧のとおり、まったく歌詞の世界が違いますよね。
同じ “You still my No.1 ” なんですけど。
両国のPOPのメインストリーム、
王道パターンの差異がここに如実に現れてます。


日本語版をダイジェスト、コトバを拾ってみると…

大切なもの/守る/真っすぐな瞳/輝き/この瞬間
願い/迷ったり悩んだり/信じる強さ
信じること忘れない/勇気/願い/夢/答え

ハングッパンラミョン、(韓国版ならば、)

涙を流した/わたしの愛/別れ/哀しみ/忘れる
愛/思い出/哀しみの光り/暖かな彼の手/探さないで…


BoA=Japanは、いちおうラヴソングなんやけど、
日本で何年も続く、“青年の主張” 路線とでも言おうか。
恋愛感情そのものよりも、
その“価値”や“意味”を唄にするパターン。
それにひきかえ、韓国版はそう、まんまダイレクトに
感情を放出しまくっております。
但し、日本歌謡にありがちな
可哀想なわたし…みたいな演歌的自己憐憫の世界は微塵も無いです。
自己陶酔感も無し。
唄の様式美=虚構性の中で表現を抑えるところも無し。


余談ですけど、デビュー当時宇多田ヒカルがあれだけ
センセーションを巻き起こしたのは、その声を抑制せず、
素直に恋する感情を唄に込めたからではないでしょうか。
それがものすごく共感を得たのでは。
“First Love”なんて今聴いてもドキドキしてしまう程の
艶がありますから。

BoA=Koreaもそう。
ただただ、ストレートに刹那の気持ちを託すように唄う…。


とりわけ感じたのは、BoAってこんなに表情豊かに唄えるんだ、
という素直な感想。
“七色”と言って良い程、巧みに声を使い分けてエモーショナルに
パワフルに唄いまくってます。
はっきり言って、BoA=Japanはまだその実力の半分程度しか
出していないんじゃないか。


日本の売れ線を分析した上でのマーケティング戦略、
イメージ戦略、分かります。
J-POPというジャンルで見れば、大変よく出来てると思います。
でなければこんなにヒットしませんからね。
でもなあ…。ほんま、比べると窮屈そうなんですよ、彼女の唄声が…。
母語で唄ってるんと違うっちゅうエクスキューズはあるにしろ、
バッキングトラックはいっしょなんやからね。
ミックスがほんの少し違ってるようやけど。
それなのに、韓国語ヴァージョンのBoAの声の活き活きしてること。
“ノリ”も格段にこっちが上。


韓国ではあまり“ティーンアイドル”という括りに
縛っていないんじゃなかろうか。
むしろ、背伸びを奨励している?
(ジャケット写真の違いを見よ)
d0021973_1452761.jpg

日本の歌詞カードのBoAちゃんはなんかいたいけだけど、
韓国版のフォトセッションだと彼女、すっかりチェ・ジウ顔です。


今や各種CMやTV番組とタイアップし、徹底的な市場調査と
品質管理の上に成立する日本の歌謡システムの窮屈さ。


それに対して韓国ではすごく唄い手の自由度が高い気がします。
アルバム中、ハングッ歌謡ではお約束の情念爆発バラードが、
韓国版にはあって日本版には入ってないのも残念。


まあ、She's only seventeen,
日韓両国で、いや、中国をはじめ他のアジア圏でも、
BoAが今後どのような成長を見せてくれるのか。
楽しみです。
願わくば、日本においても、
本来のスケールの大きな歌唱を早く聴かせてもらいたいです。



さあ、次回は再びSE7ENの登場だ。
誰、それ?とか言わんといてください。
「日本でSE7ENが売れるこれだけの理由」から、
「こうすれば日本でSE7ENが売れる!」にと、
ややテーマをシフトしてお届け!
題して、
“コリアン=インベージョン、
K-POPの日本席巻はSE7ENから始まる!〈仮題〉”

きでへじゅせよ。(ご期待ください。)
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by sungsa | 2004-07-13 11:45 | ちょあへよK-POP