韓国・韓国語やK-POPについてのピビンパプ(まぜごはん)的エッセイ集
by sungsa
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ユン・ゴンのサントラ
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これはユン・ゴンのサントラ。

と、ゆうよりは正しくは“悲しき恋歌”のサントラですな。
実はこの“悲しき恋歌”、いっぺんも見た事ないんですが(恥?)。
윤건ユン・ゴンがサントラを担当していると最近知ったもんで、
CDだけ買いに、レコード屋へ走った、と。
いや別に走らずに歩いて行きましたが。


さっきからサントラサントラゆうてますけど
最近はOSTと呼ぶのか、サントラ。
サントラゆうてもきょうびの若いリスナーには通じないかも。
ちなみにユン・ゴンとは上のジャケ写の
(この言葉もわかるだろか?…汗)
右下の隅っこに、伏し目がちに横顔で写ってるお兄さんです。


彼の音楽センスと乾いた唄声が好きなんですよ。
都会的というか、洗練されてて。
乾いた哀感と渋みと色気があって。
情緒的なんだけど、
その声に寄り添うピアノのタッチも含めて
ぴりっと抑制が利いてて。


Brown Eyesの相方だった
나얼ナオルの奔放な歌唱とは、ある意味対照的ですよね。


2002年11月に発表された彼らの2集
“Reason for breathing?”を聴くと、ユン・ゴンとナオル
2人の個性がはっきり分離して来てる様がよく分かります。
同じくR&Bをベースにしつつも
より幅広い音楽性とポップセンスを見せるユン・ゴンと
より深く、甘美なブラックミュージックに傾倒するかの様なナオル。


例えば“비오는 압구정雨のアックジョン”


ここでは
作詞・作曲そしてアレンジも担当したユンゴンのセンスが全開。
これはもぅ、韓国歌謡ボサノヴァの傑作!でしょうね。
韓国語の響きがこんなにボサにハマるなんて、驚きでした。


淡々としたギターのカッティング、
虚ろに過ぎ行く、彼女を待つ時間…。


비오는 압구정 골목길에서 그댈 기다리다가
나혼자 술에 취한밤...
너와 나의 인연이 여기까지일까...
그대 목소릴 닮은 비만 오네...


雨が降るアックジョンの通りで
来るあてのない“きみ”を待ちながら
独り酒に酔う“おれ”のモノローグ(独白)…。


その雨音に彼女の声を重ね合わせては溜め息をつくという
もぉ思い切りウェットな失恋の歌詞なんだけど
そのくせボサノヴァ風味がラテンっぽくて大陸的ってゆうのかな、
湿り加減が鬱陶(うっとお)しくなくて
風通しが良いというか、ちょうどいいんです。
でもなんかこう、微熱を帯びてるって感じで。

…何ゆうてんのか自分でもよくわかりませんが(汗)。


…つまりですね、
韓国歌謡の熱情のほとばしりを損なわずに
都会的でお洒落な楽曲として提示してみせた手腕が凄い、と。


話を戻して、この“悲しき恋歌”のサントラ、いやOSTですが
主題歌の“사랑한다면恋をするのなら”
哀しい唄にラテン系のリズムを隠し味的に使う
絶妙なセンスはここでも存分に発揮されています。
悲しみに浸りきる寸前でポップにカラっと仕上げました、みたいな。


また日本語ヴァージョンを3曲も(!)披露してくれてるんですよね。
ユン・ゴンの日本語の発声がかなり達者でいい感じ。
そして端正な“美”メロディに文語調な日本語歌詞がのっかると
何処かしら、はかなげに聞こえるのが不思議です。
韓国語オリジナルに比べてしんみり度が増している気が…。


彼が生み出す良質のメロディ。その普遍性の故でしょうか、
歌詞を日本語にしたら日本情緒な曲になるし、
スペイン語とかでも聴いてみたい気にさせますね。
それだと逆にもぉアツ〜く情熱的になりそ!
ジプシーキングスあたりにカヴァーしてもらう、とか(笑)。


彼を欧米の“ピアノマン”に例えるなら…
ビリー・ジョエルよりはジョ−・ジャクソンでしょうか。
もしくは一人スタイル・カウンシル(!)か。
下世話さが無くてスタイリッシュで幅広い音楽性、でも熱っぽい…。
いや、Brown Eyesというユニットこそが
韓国におけるStyle Council=スタカンだったのかもしれません。
ブラックミュージックを基本に様々な音楽スタイルを
韓国歌謡シーンに持ち込み、
完成度の高いポップスに仕立ててみせたところが。
その点では彼、ユン・ゴンの功績が大だったのではないでしょうか。


顔は柴田恭兵と陣内孝則を足して2で割って、
やや少年風にしたようなちゃるせんぎんなむじゃ(ハンサム)で
タレント性も高いし、滋養味のある乾いた唄声も素晴らしい。
ただやはり
彼の本質は歌手というよりは“音楽家”だという気がします。
そういえば
昨年末のHOT CHILI PAPERでのインタビューでは
坂本龍一氏と一度でいいから競演してみたい、と語ってましたし。


今後はシンガー、ピアニストとしてだけでなく、
ソングライター、アレンジャー、はたまたプロデューサーとしても
益々その豊かな才能を様々な場で発揮していくことでしょう、
ユン・ゴン。
私もそんな彼の音楽にずっと注目していきたいですね。



※追記:少々文章をいじりました。 4/8
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by sungsa | 2006-04-06 07:31 | ちょあへよK-POP
K-POPミュージカル=バトン!
misukさんから韓国繋がりということで
Musical Baton、光栄にも御指名頂きましてより1週間ちょい…
あの唄、この唄。選曲に頭を痛めつつも
気分はもぅウキウキ♪の毎日でした。
こと音楽の話となるとアドレナリンが大量分泌する私…。
実は幼い頃、町内にレコード屋さん一軒もなかったんです。
(註:今もない…またか)
だからなのか、反動で無類の音楽好き、
韓国へ行ってもCD屋さんを見つけては
同行者の迷惑顧みず
ついつい道草しちゃうボクなのさ。

そおして選考の紆余曲折の末、ついに決定しました!
(おおげさやなっ)
私(わたし)的韓国歌謡大賞!!
賞金もなんも出ませんが。
それでは、発表です! おっと、その前に…

Musical Baton♪とは
好きな音楽についての質問に答えて、
もらった人にトラックバックを返し、
また新しい次の5人にバトンを渡して繋いでいくという
音楽好きには楽しい♪〜お遊びだそうです。
私のトラックバックを受けた方、
もしや関心がなければ、そのまま放置してください。
おもしろい!と思ったら回答をしてトラックバック!


5つの質問というのは以下のとおり。
『輝く!私(わたし)的韓国歌謡大賞』も併記しております。
っちゅうか、こっちの発表がメインみたいな…(苦笑)。



【Q1】PCに入ってる音楽ファイルの容量は?

A:PC=i-podの収録曲数は3209曲
  28.3GBでした。
  だがそのうち多分半分近くは
  韓国語ジャーナルやNHKハングル講座のCDから収録したもの。
  いわゆる語学教材なもんで、トラック数がやたらめったら
  多いんですよ…。



【Q2】いま聴いてる曲は?

A:最近一番よく聴いてる韓国歌謡はSE7ENの『THE ONE』



【Q3】最後に購入したCDは?

A:う〜む。最近買った韓国歌謡CDはオムニバスのライヴ盤
  『color of the SOULTRAIN』 
  詳しくは拙著“今年はノリノリの“SOULTRAIN”を日本でも!”を
  ご覧ください…。
     


【Q4】よく聴く、または特別思い入れのある曲を5つ
  
A:では、季節はずれの『輝く!私(わたし)的韓国歌謡大賞』、       
  COUNTDOWNで発表いたします!


  第5位

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まずは元気者HIP-HOPユニット
people crew피플크루の
『セマウル運動새마을 운동』
懐かしのELOのディスコヒット
『Last train to London』を拝借して
見事今日的なダンスチューンに
仕上げました。


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“うり ちゃる さらぼじゃ!
 우리 잘 살아보자!
(俺達、よく生きようぜ!)”
第3集『WE BELIEVE WE CAN FLY!』に収録。
アルバムを通して溢れるギャグも笑えます^^。
ゲストの女性ヴォーカル、声がイケてます。




  第4位

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Brown Eyes브라운아이즈の『with coffee』
2001年の作品。
ユンゴン 윤건とナオル 나얼の2人組による韓国産アーバンR&B。
“美メロ”を唄うナオルの官能的なヴォーカル。
ユンゴンが弾くピアノの旋律を随所に配したCOOLなアレンジ。
しかもダンスノリはいささかも損なわれていないのが凄い。
韓国音楽シーンの流れを変えたと評されるも現在は解散。
それぞれの活動も要注目です。
第1集『벌써1년.....1년 후에도...』より。



  第3位

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SE7ENの『熱情열정(PASSION)』
彼についてはさんざん語ってきたが、
まだ語り足りない私である(笑)。
この曲は2nd『MUST LISTEN』の
オープニングを飾るR&B=HIPHOPなナンバー。
SE7ENのスケールアップを
一気に印象付けた感がある。
微妙にシンコペイトするよなリズムのノリにはおもわず、のけぞってしまう。
まさに“熱情”が横溢するヴォーカル。そんでファルセットがまた艶っぽい。
ダンスのカッコよさは必見!ビデオクリップで是非確かめて!!



  第2位

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出ました!韓国のダイナマイト=ソウル=クイーン!!
イン・スニ인순이の『higher』
音楽番組『人気歌謡』で観た姐御のド迫力の
パフォーマンスにゃ、ほんまブッ飛びましたぜ。
原曲はスライ&ザ・ファミリーストーンです。
CD『A to Z』に収録。
バラードからジャンプナンバーまで
大人の女性の魅力たっぷり…タイトルの“A to Z”、意味深ですな。

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  第1位
そして栄えある1位に輝いたのは、
この人です!!

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イ・ムンセ이문세  『パルガンネボク빨간내복(赤い肌着)』

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2003年度のNHKハングル講座の
オープニング・テーマでしたね。
同名の第14集に入ってます。

軽快なホーンのイントロに導かれて
リズミカルかつ情感たっぷりに唄われるこの曲。
その昔、韓国の一般家庭では汚れが目立たないように
子供に赤い肌着を着せていたんだそうです。
つつましいけど楽しい我が家の夕べ。
子供たちを囲むアボジやオモニの姿…。
そんな情景が活き活きと描写されています。
♪“懐かしいです、涙があふれます、二度と戻れない場所…”
イ・ムンセは一貫して市井の人々の喜び・哀しみを
唄ってきたように思えます。80年代からずっと…
正に国民的歌手のひとりと呼べる存在でしょう。
また彼は冗談のセンスも抜群!
その話術を活かして、ラジオのDJの顔も持っています。
DVDで観た彼の『独唱会Ⅱ 독창회Ⅱ』(LIVE)は最高に楽しいものでした。
素晴らしいキャリアを持ちながらも奢らず
若々しく親しみやすい雰囲気を失わない彼は、
カッコいい、私の憧れのヒョン형(兄貴)なのです。


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写真は大賞受賞の知らせを聞いたイ・ムンセ氏、
喜びの(!?)四面相。

註:この大賞はフィクションです。
  日本のいちK-POPファンの妄想が生み出した産物であることを
  お断りしておきます^^。



 【Q5】バトンを渡す相手5人

A:バトンのつなぎ先は
   ねこさん。麗しきロマンス語の歌曲など、何卒。
   人気メルマガ『音楽PK』100回達成の桜さん。どうでしょうか?
   ごんごんさん。貴方の美意識でもってヨロシク!
   あと、和み系でharimaniaさん
   サッカー狂のfootleさん、お願いします。
   あれ?最後のふたりって…
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by sungsa | 2005-06-30 12:37 | ちょあへよK-POP
今年はノリノリの“SOULTRAIN”を日本でも!
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その昔…そう…あれは
30年(!)前のこと。
ちりちりのアフロヘアに黒い肌と白い歯、
シルキーなコスチュームに身を包んだ眩いダンサー達が、
軽快なソウルビートにノって踊りまくる、という番組が
某関西ローカル局で放送されていた。
その名も“ソウルトレイン”。

当時ボウズ頭の中学生だった私は何が何だかよくわからないまま
ただ、画面をボーッと見つめるだけだった。
ところが、そうしてめくるめくグルーヴに触れる内に、知らぬ間に
私の身体は“ファンキー熱”にやられていたのかも知れない。

“ファンキー熱”。
私が自覚するその典型的な症状としては
ファンキーなリズムとか曲にふれると♪
坂本九ちゃんよろしく、
手をたたき(パンパン)
足をならし(ドンドン)
あげくの果てには唄い踊りだし、
幸せなら態度で示してしまうことである。
ほらみんなで手をたたこう!(パンパン)っと。
皆さんもそうじゃないだろうか?


……まぁなんせ出演者が黒人オンリーという、
とにかく“黒い※”番組で、
ある時長髪に白い肌、ギターを抱えたロン・ウッドが
出て来た時には強烈な場違い感が漂っていた記憶がある。
今にして思えば、あれは
ボビー・ウォマック”の付き添いだったのかな…。
よく覚えていない。

※註:“黒い”というのはひたすらブラックミュージックに入れ込んだ
白人のロックなどで言うところの褒め言葉“黒っぽい”にも通じ、
“カッコいい”とか“本物!”というようなニュアンスがあります。

時代は70’sの半ば。
ビー・ジーズが“サタデー・ナイト・フィーバー”で大当たりして
空前のディスコ=ブームに火がつく前夜のことだ。

米国ではブラックミュージックがPOPのメインストリームになる
遥か以前から現在に至るまで続いている怪物番組“SOULTRAIN”。
30年も前に日本で放送するなんて
よっぽどソウル好きのプロデューサーがいたんでしょうね。
そんなプログラムの洗礼を浴びた中坊の私。


時は無情に過ぎて…21世紀の現在。ところは韓国。
2004年の夏ソウルで買ったスポーツ朝鮮。
そこの紙面で偶然見つけた“SOULTRAIN”の文字。
あの番組を懐かしく思い浮かべてたら、
おお、SE7ENの顔があった。なんと“SOULTRAIN2004”ですと。
う〜む。韓国(はんぐっ)でソウルトレイン。
私は正直、我が意を得たとばかりに
なんてふぁんきぃで素敵なんだ!!と感激しましたね。

いつの間にハングッに飛び火したんだ!?ソウルトレイン。
何かというと、これはつまり
YG、M.BOAT所属歌手達によるパッケージコンサートツアーだった。
それにしても破格の全国紙(じゃないかな?)全面オールカラー広告。
キャッチコピーには
“最高の出会い、最高の経験、最高の思い出。
フィソン、ビッグママ、SE7EN、コミ、4組の
声のカラーがつくり出す、多彩なコンサート、
ソウルトレイン2004”
とある。
なんだか凄そうだ。

凄そうだが情報がこれだけではどんな形式・内容なのか、
まるでさっぱりわからないままだった。
以来日本に帰ってからも、この“韓国版ソウルトレイン”の存在が
私の頭の隅にこびり付いて離れなかった。


そして今年。この春、
日本のSE7ENファンの間で火がついた“color of the SOULTRAIN”
(SE7ENの公式サイトのBBSを要チェック!)

まさか音源があるとは想像してなかったので、驚いた。
そして嬉しかった。

これは2003年秋に行われた公演を収録したライブ盤なのだが、
全15曲中、往年の洋楽ヒット曲がなんと全体の3分の2を占めている。
スティービー・ワンダー、ホイットニー・ヒューストン、
シェリル・リン、マイケル・ジャクソン、マイケル・ボルトン…
誰もが一度は耳にした事があるだろう、
ブラコン王道ど真ん中といえるヒット曲の数々。
各自の持ち唄披露は1曲程度(!)で、
とにかく入れ替わり立ち代わりの大カヴァー大会。
“SOULTRAIN”と名付けた訳がわかった気がした。

歌い手さん皆、英語の唄なのにやたらうまい。
技巧的にうまいとか発音がいいとかだけじゃなくて、
すごくノリがいい。
曲に対するリスペクトと愛が感じられますしね。
そして心の底から音楽を楽しんでいる様子が伝わるようで気持ちいい。

白眉は異色の選曲、クイーンの“SOMEBODY TO LOVE”。
原曲の荘厳さを損なわずにゴスペル風味に味付けし、一糸乱れぬ
コーラスでもって唄いあげているところが凄い。
そして“AIN'T NO MOUNTAIN HIGH ENOUGH”…。
アカペラの“IN THE STILL OF THE NIGHT”…。

いや、こんな形式のコンサートがスタジアム規模で成立し
観客のボルテージもうなぎ上りなのが、また凄すぎる。
ホンマノリノリ。
もお、みーんな踊りまくってるに決まってるやんっちゅう感じ。
こいつぁ、やられました!

花形歌手たちをフューチュアーしていながら
大ヒット洋楽曲連発のサービス満点度、
CDから立ち昇るこの熱気、このノリはもう
スタジアムという巨大空間を借り切った
クラブとゆーか、ダンステリアというか、
ほとんど往年のディスコなんじゃないでしょうか!


そう言えば“ノリ”って言葉は韓国から来たという説があります。
韓国語でノリというと、ズバリ、“遊び”のことです。
だから遊園地にあるノリものは“ノリきぐ(機具)”って言うらしいですよ。
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by sungsa | 2005-05-05 11:47 | ちょあへよK-POP
不思議の韓国の音楽事情
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この夏訪れたソウルは新村(シンチョン)。
その地下鉄駅構内の小さなCDショップの壁面。
BoAの上には浜崎あゆみのポスターが。
そうなのだ。ついに成った日本歌謡(いるぼんかよ)全面解禁。
そこでBoAちゃんの日本語盤もやっとこ、
めでたく(正規に)逆輸入されたわけだ。


韓国へ行くと必ず立寄るのがCD屋さん。
あれこれとK-POPを物色するのがまた楽しみです。
そこでは当然日本とは勝手の違うところが多々あります。
そこで、わたしの見聞きした似てるけどなんか違う
お隣さんの歌謡事情をいくつか挙げてみたいと思います。


不思議?その1
CDの価格がむちゃ安。

韓国で何が嬉しいかといいますと、
音楽好きにとってはやはりCDの価格が安いこと。
だいたい1枚あたり1200円程度ではないでしょうか。
これはつまり、いまや日本の歌手のCDも韓国でなら
同じ程度の出費で買えてしまうわけで、
極端な話、
20枚ほど日本の流行歌手のレコードをまとめ買いする場合、
同じものを韓国へ行って購入すれば
往復航空券代が浮く計算になってしまうという
由々しき事態です。じゃあ、
レコードの値段って何?
どうやって、誰が決めてるの?
おしえて、おじいさ〜ん!
と、小さなハイジでも疑問を持つことでしょう。
わたしにもよくわかりません。

兎に角、私が好きなK-POPのCDをまとめ買いできるのも、
この物価差によるところが大きいです。
ちなみに欧米のアーティストのCDは直輸入盤がほとんどです。
日本のようにライナーノーツや歌詞・対訳、ついでにジャケットに
宣伝文句満載の“オビ”までつけてパッケージして、
国内盤をつくるということは無い様です。


不思議?その2
CDシングルが無い。

ヒット曲はあるのにシングル盤コーナーがどこを探しても、無い。
これは、CD一枚の値段とシングルの値段が
あまり変わらなくなってしまうかららしいんです。
だからアルバムを発表時にイチ押しフィーチュアー曲を
テレビの歌番でプロモーションしたり、
あと韓国は有線放送が発達してるので、MTVチャンネルで
その曲を使ったミュージック・クリップをガンガン流すことで
ヒット曲を生んでいるようです。
じゃあ、かつてのアナログ盤時代に
ドーナツ盤は存在したんでしょうか?
素朴な疑問です。


不思議?その3
凝ったデザインのジャケットが多い。

価格が安いにも関わらず、変型ジャケットのCDが数多く出回ってます。
縦長のものには、ピ、チャ・テヒョン、イ・スヨンなどなど…。
他にもプラケース入りではなく紙ジャケのもの
(brown eyes、イ・ムンセなど)
また紙ケースで2重に包んだものもある。
歌詞カードが写真をふんだんに使用した
豪華ブックレットになってたり、
デザインも良くて、かなり手間ひまとお金をかけてるものが多いです。
SE7ENの2ndなんか特に凄い…。
最近韓国ではブロードバンド社会の発展でMP3が幅をきかし、
CDの売り上げが急激に落ちていると聞きますが、
ならば、現物ならではの付加価値で、ということなんでしょうか。
このサービス精神に満ちた遊びゴコロが羨ましい。
わたしなんぞ、まっ先に“ジャケ買い”に走ってしまいますね(笑)。


のびのびになっていたSE7ENの日本デビューもようやく2月23日
(2+2+3はいくつ?)に決まり、ヨン様どころか、
1966ビートルズ来日以来の旋風が予想されますが(笑)
いや、記念日好きの韓国人のことですから、なんかしら一発、
記念イベントを派手にブチかましてくれるでしょう。

今晩は幸運にも CS で9時から韓国“10大歌手歌謡祭”という
5時間特番をオンエアしてくれるんで、こいつで年越しぢゃ!

では、ヨロブン、セヘボン、マーニ パドゥセヨ!
(みなさん、新年の福を たくさん 受けてください!)
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by sungsa | 2004-12-31 18:30 | ちょあへよK-POP
韓国ー日本。“BoA”は2人いた!?
“制約”を解かれ奔放に唄いまくるBoA 韓国版を聴け!


実は私、K-POP好きを自認しながら、あろうことか、
ちゃんとBoAちゃんの唄を聴いたことがなかったんです。
安室奈美恵の韓国版みたいなんかなちゅうような
認識しか持ってませんでした。
ちゅうてもアムロもヒット曲をいくつか聴いたことがある程度。
あまりよく知らないんですが…
(日本の大衆文化全面解禁後初の日本人歌手として、
彼女は先頃ソウルで7000人の観客を前にしてLIVEを敢行、
大好評だったようです。)


とにかくK-POPを語るうえで、この韓日英語
(ひょっとして中も?)を自在にあやつり、
韓日両国のチャートでNo.1になった実績を持つ女の子を
無視できないと思い、
またSE7ENの日本デビューを占うのにも最適、(まだゆうか)
BoAのヒット曲の日韓それぞれのヴァージョンを
聴き比べるのも面白いかな、とそんなこんなで
買いましたよ、選んだのは

1.“Listen To My Heart” 〈日本版〉 
2. “奇蹟・No.1” 〈日本版〉 
3. “No.1(2nd Album)” 〈韓国版〉 

1.は日本での第1弾アルバム。2.はシングル。3.はそのまんま。


日本での所属レコード会社はあの“avex trax ”。
ここには他にも神話(シンファ)とか、KANGTA、
韓国の知人Uさんイチ押しのFly to the Skyなど
K-POPの人気アーティストがそろっています。
ただ、殆どが韓国版CDを発売し、プロモーションや
単発ライヴ活動に留まっている様子なのに対し、
BoAの場合は本国韓国でも大人気を維持して忙しく活動しながら、
流暢な日本語を駆使し、日本語によるヒットを連発し、
アリーナツアーまで成功させているのですから恐れいります。
ほんまに驚異的、2人分の頑張り具合です。
モメ チュシマセヨ。(体に気をつけて下さい。)



ここで、韓日共通の楽曲のひとつ、
“No.1”を聴き比べてみましょう。(読み比べか?)


“No.1”〈日本語ヴァージョン〉

時間は 風のような
速さで 過ぎるけれど
大切なものはいつも
守ってきたつもりだよ

迷ったりah…悩んだり
時には涙を見せて
信じる強さを 知ってゆく

want you get get my love
I want you get my love

you still my No.1 君と出逢い

信じること 忘れない 勇気を見つけたよ
願いを込めて you still my No.1


以上、日本語歌詞の抜粋でした。
では、お次は 韓国語歌詞!


“No.1”〈ハング語ヴァージョン〉

暗がりの中 君の顔を見かけて
こっそり涙を流した

最初は わたしの愛を照らしてくれた君は
別れさえ お見通しだったんだね
You still my No.1

わたしを探さないで
わたしの哀しみをわかって

But I miss you
君を忘れられるだろうか
Want you back in my life
Want you back in my life

わたしの愛も思い出も みんな
消えていくけど
You still my No.1

伝えきれない
わたしの愛
You still my No.1


…拙い和訳、えらいすんまへん。
また勉強して改訳していきますんで、ご勘弁を。


…… 御覧のとおり、まったく歌詞の世界が違いますよね。
同じ “You still my No.1 ” なんですけど。
両国のPOPのメインストリーム、
王道パターンの差異がここに如実に現れてます。


日本語版をダイジェスト、コトバを拾ってみると…

大切なもの/守る/真っすぐな瞳/輝き/この瞬間
願い/迷ったり悩んだり/信じる強さ
信じること忘れない/勇気/願い/夢/答え

ハングッパンラミョン、(韓国版ならば、)

涙を流した/わたしの愛/別れ/哀しみ/忘れる
愛/思い出/哀しみの光り/暖かな彼の手/探さないで…


BoA=Japanは、いちおうラヴソングなんやけど、
日本で何年も続く、“青年の主張” 路線とでも言おうか。
恋愛感情そのものよりも、
その“価値”や“意味”を唄にするパターン。
それにひきかえ、韓国版はそう、まんまダイレクトに
感情を放出しまくっております。
但し、日本歌謡にありがちな
可哀想なわたし…みたいな演歌的自己憐憫の世界は微塵も無いです。
自己陶酔感も無し。
唄の様式美=虚構性の中で表現を抑えるところも無し。


余談ですけど、デビュー当時宇多田ヒカルがあれだけ
センセーションを巻き起こしたのは、その声を抑制せず、
素直に恋する感情を唄に込めたからではないでしょうか。
それがものすごく共感を得たのでは。
“First Love”なんて今聴いてもドキドキしてしまう程の
艶がありますから。

BoA=Koreaもそう。
ただただ、ストレートに刹那の気持ちを託すように唄う…。


とりわけ感じたのは、BoAってこんなに表情豊かに唄えるんだ、
という素直な感想。
“七色”と言って良い程、巧みに声を使い分けてエモーショナルに
パワフルに唄いまくってます。
はっきり言って、BoA=Japanはまだその実力の半分程度しか
出していないんじゃないか。


日本の売れ線を分析した上でのマーケティング戦略、
イメージ戦略、分かります。
J-POPというジャンルで見れば、大変よく出来てると思います。
でなければこんなにヒットしませんからね。
でもなあ…。ほんま、比べると窮屈そうなんですよ、彼女の唄声が…。
母語で唄ってるんと違うっちゅうエクスキューズはあるにしろ、
バッキングトラックはいっしょなんやからね。
ミックスがほんの少し違ってるようやけど。
それなのに、韓国語ヴァージョンのBoAの声の活き活きしてること。
“ノリ”も格段にこっちが上。


韓国ではあまり“ティーンアイドル”という括りに
縛っていないんじゃなかろうか。
むしろ、背伸びを奨励している?
(ジャケット写真の違いを見よ)
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日本の歌詞カードのBoAちゃんはなんかいたいけだけど、
韓国版のフォトセッションだと彼女、すっかりチェ・ジウ顔です。


今や各種CMやTV番組とタイアップし、徹底的な市場調査と
品質管理の上に成立する日本の歌謡システムの窮屈さ。


それに対して韓国ではすごく唄い手の自由度が高い気がします。
アルバム中、ハングッ歌謡ではお約束の情念爆発バラードが、
韓国版にはあって日本版には入ってないのも残念。


まあ、She's only seventeen,
日韓両国で、いや、中国をはじめ他のアジア圏でも、
BoAが今後どのような成長を見せてくれるのか。
楽しみです。
願わくば、日本においても、
本来のスケールの大きな歌唱を早く聴かせてもらいたいです。



さあ、次回は再びSE7ENの登場だ。
誰、それ?とか言わんといてください。
「日本でSE7ENが売れるこれだけの理由」から、
「こうすれば日本でSE7ENが売れる!」にと、
ややテーマをシフトしてお届け!
題して、
“コリアン=インベージョン、
K-POPの日本席巻はSE7ENから始まる!〈仮題〉”

きでへじゅせよ。(ご期待ください。)
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by sungsa | 2004-07-13 11:45 | ちょあへよK-POP
“濃音”はオフビート!
日頃の会話からリズムのタメを鍛える韓国っ子

実は構造がとてもよく似ていて、
共通の語彙(とくに漢字起源の言葉)も多く
おまけに発想もよく似ている日本語と韓国語。
英語でI am coffee.と言ったら黒い液体と化してしまいますが、
ナ ヌン コピ(ルル チュセヨ)。
僕 は コーヒー(を ください)。
と言えば、そういう言い方は聴いたことありませんが、
(日本語的にも文法上ヘンに思えますが)
通じる可能性は大。
なにが一番違うかと言えば、
あの記号のようなハングル文字については
また機会を改めるとして、発音に尽きるでしょう。
母音の数は日本語より多いし、
二重母音というものもあるし、
子音で終わることばがやたら多い。

例えばカムサハムニダ(感謝します。=ありがとうございます。)。
天童よしみの「珍島物語」の歌詞にも出てきますが、
これを実際の発音に近付けるとすれば、
カmサハmニダ。のようになります。
しかもハの音は弱いので、
カmサmニダみたく聞こえる。
英語のmの発音とおなじく口を閉じて発音するわけです。
韓国語ではこうゆう子音止めの音がたくさんあります。

なんか語学講座みたいになってきましたが、
話しはまだ続きます。
それ意外に日本語と異なるのが“濃音”と“激音”と呼ばれるやつ。
これらが体系化されていることです。
“激音”というのは強く息を吐き出しながら
発音する音。
カッ!とかタッ!とか言うイメージです。
これがために韓国語の発音をキツく感じる人も多いと思います。

そして(やっと本題に近づいた)“濃音”。
わたしはこれに音楽でいうところの
オフビートの感覚を強く感じるのです。
イメージは激音とは逆で、
ッカ とか ッタ ちゅうような感じっちゅうか。
まさに“っちゅうか”ちゅう感じ。
息を止めて(苦しいやん)コトバを吐き出さずに、“置く”感じ。
これはいわゆる“タメ”の感じと同じちゃうん!?

まだ韓国歌謡(ハングッカヨ)を聴き始めて日が浅いですが、
30年前くらいの曲だと、大雑把にいえば、おしなべて日本の歌謡曲や
演歌の影響が大だと思います。
しかし、現代K-POPは主流のバラードからラップ、ヒップホップまで
ブラックミュージック色が非常に強く、そして
これが、みごとに韓国語にハマっているのです。
日本のJ-POPのいわゆるR&Bやラップがなにか生堅い印象で、
こなれてへんな〜こんなんで腰ふれるかいな〜
とラジオでかかると時たま耳まで塞ぎたくなるワタシですが、
韓国語だともう、快感。
耳にたいへん心地よい。カッコよい。身がくねるぅ〜。

これは子音止めの言葉が多いことの効果が一番でしょうが、
スパイスになっているのが“濃音”の影響じゃないか、
とワタシは睨んでいるんです。

幼少のみぎりからオンマ(おかあちゃん)の唄うように流れる
韓国発音を聴いて育つ韓国の子供たちは知らず知らず、豊かな
リズム感覚を育んでいるンとちゃうか。

総じて韓国の人は唄がうまい。
また、ダンスを踊ってもうまい。
わたしの知ってる数人の方々からの印象ですが。
それは“濃音”を含む、豊かな発音のリズム感覚から派生している
ような気がします。

証言 その1
韓国版“のど自慢”番組で出演者の唄にノリノリで踊りまくる
白髪の老婆の姿を目撃。

証言 その2
全州(チョンジュ)へと向かう高速バスの隣の席で延々20分間ほども、
わが子をその美しい声と柔らかなリズムであやす母親を目撃。
子守り唄ではない。多分何かお話しをしてあげていたのだろう。
当時私の韓国語は片言レベルで、意味はまったく理解できなかったが、
もう聴き惚れてしまった。できるなら、
個人授業を受けてみたいよ、ハッハハッハ〜ハ〜♪
じゃなくて、録音してみたかった程。



…と、長々と書きましたが、説明よりやはり
実際その耳で確かめていただくのが一番でしょう。
是非韓国歌謡=K-POPを聴いてみてください!
今後は折りにふれて個々の唄い手を取り上げてみたく思います。
では、
ヨロブン、アンニョンヒ ゲセヨ!
(皆さん、ごきげんよう、さようなら!)

※本来、“韓国語”という表記の仕方は、
 在日の方々、北朝鮮や中国朝鮮族、また世界各地の
 コリア系の人々が同じ言語を使っていることを鑑みれば
 包括的な呼称としては必ずしも適切ではありません。
 また汎用性の高い“ハングル”という言葉は、
 本来ハングル文字のことを示しますので、
 “ハングル語”では“アルファベット語”とか
 “カタカナ語”の意味合いになってしまいます。
 ここでは、私が主に訪ねた地域が大韓民国であることから
 便宜上“韓国語”という呼称を使用することとします。
 ご了承ください。
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by sungsa | 2004-05-16 00:29 | ちょあへよK-POP