今日まで
内緒にしていたのだが
実はこのわたしも相当の
乱読者である。
流石に某氏のように1日1冊ペース、とはいきませんけど。
長い々々通勤の合間の苦痛を癒してくれるのは
よい書物との邂逅である。(笑)
小説、エッセイ、漫画、雑誌、ハウツーもの…
およそジャンルや形態は問わない。
ページがあってめくれるものなら何でもよいのだ。
幼い頃、我が町には書店が一件もなかった。
(悲しいことに、
今もない。※)
小学校脇にあった駄菓子屋の軒先に並べられた
一週間遅れの少年サンデーは
雨に打たれてぱりぱりになって
黄色く変色してたりするのであった。
そんな環境だったから私は
どうにも本に飢えた少年時代を送ったものだった。
今でもとにかく、“本屋さん”という空間が
好きで好きでたまらない。
本屋に籠る最長記録=ギネス挑戦ならば
喜んで受けて立とう、と思う。
(そんなもん、あるかい!)
そんな私の本好きの業は
たとえ日本を離れても変わらない。
昨夏ソウルを訪れた折り、念願かなって、
光化門前にある
“教保文庫”へと
足を踏み入れることが出来た。
地下の広大なフロアは見渡す限りの書物で埋め尽くされていた。
そこはまさしく、
本の虫にとっては
極楽、桃源郷、ワンダーランド!
あっちの棚からこっちの棚へ
本の森を夢見ごこちで彷徨う私は一羽の蝶(^^!?)になっていた。
…結果、旅行かばんを
はんぐる本ではち切れそうに膨らまし、
私はスキップしながら(ウソです)上機嫌で帰国の途に就いたのだった。
ろくすっぽ読めやしないというのに…。
今回は韓国の出版事情をかいま見つつ、
本フェチ?な私の“収穫”の一部をご紹介しよう…。
※北播磨地方全体では人口に比べ書店の数が多い、文教地区です(笑)
我が町出身の大手出版社S社の重役さんが講演に来て
そう太鼓判押してましたから…。
まずは、あのベストセラー、
『話を聞かない男、地図が読めない女...』の韓国語版です。
表紙のイラストもウィットがあっていいです。
読む方は、というと…最初の2ページめで挫折中…
…また挑戦しますわ!
写真童話です。『島と犬』です。
テレビの人気シリーズが本になった、と表紙にあります。
子供向けだからやさしい言葉で書かれているだろうと
パラパラ拾い読みしてますが知らない単語の多いこと!
おしゃれです。タイトルは、
『わたしとティカだけが知ってる旅行地』。
“ティカ”っていい響きですね。“デジカメ”のことです。
日本でもそう呼ぶことにしません?
韓国の『クロスビート』か?
洋楽アーティスト大フューチャーの音楽誌。
日本のBOWWOWがのってました。今韓国でキテるのかな。
『PREMIERE韓国版』ですね。クォン・サンウです。
中味にSE7ENの“MUST LISTEN”の
キャンペーン広告も載ってました。
紙質とか、誌面づくりも欧米っぽいです。
サービス。
趣味の専門誌は日本ほど種類が多くないようです。
音楽誌やサッカー誌なんかもそれぞれ
2種づつくらいしか見かけませんでした。
やっぱり、日本は雑誌天国。
何でもマニアックに細分化されてますからね…。
しかし、ファッション誌はけっこう種類もあり
どれも一様にすごく
ぶ厚いのが特徴です。
韓国版“anan”なんて見ため日本の倍くらいのボリューム。
300ページを超えてます。
これも仕事柄、買ってみたんですけど
持つと、むっちゃ重い。
韓国の教育熱の高さを反映してか、
参考書や教科書の類いは、すごく多かった印象です。
いわゆるハードカバーは全体に
本の装丁が知的でやや大人しい感じ。
本の題名のハングルも毛筆だったりと、
洗練された東洋美を感じさせるデザインのものが多い。
街のハングル看板の自己主張ぶりとは極めて対照的です。
やはり書を尊ぶ伝統があるからでしょうか…。