韓国・韓国語やK-POPについてのピビンパプ(まぜごはん)的エッセイ集
by sungsa
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韓国歌謡の詞を羨(うらや)む 《前編》
大好きな韓国歌謡を聴くたんびに、
時折、わたしは激しい嫉妬にかられるのである。

嗚呼…うらやましい。

それが何かといえば…
こと言葉をビートにのせる、
その作詞術においては日本語では逆立ちしても
韓国語にはかなわない気がするのだ。


うらやましさ その1
韓国語には子音(パッチム=終声)で終わる言葉が多いから
唄に盛り込める言葉数(情報量)が日本語より圧倒的に多い。

すると聴き手に語りかけるような訴えるような
口語体(話し言葉)の詩を英米POPS並みにたっぷり盛り込める。
これは最近のR&B系バラードなどでとりわけ威力を発揮している。

日本語の詩のリズムの基本はやっぱり7・5調が自然だから
作詞するとどうしても文語調(書き言葉)になりやすい。
話し言葉と書き言葉。
情緒的なバラードの歌詞においてどちらが
ダイレクトにこころの琴線を揺さぶるかは自明である。

更に、子音止めの言葉が多いと、
もぉ、すごく洋楽系のビートに乗りやすい。
切れが抜群で聴いてて気持ちいい。
実際、韓国語ラップのノリの良さは
海外でも高い評価を受けていると聞く。


羨ましさ その2
言葉の末尾が子音(パッチム=終声)で終わると、
“韻”(英語の詩でいうライム=rhyme)を踏んだ時の
発音がもぅ、たまらなく美しい。
これまた聴いていて、無茶心地よいのである。


※ちなみにライム(rhyme)って
THE POLICEのヒット曲を例にとると
こんな感じ。

Every breath you take
Every move you make
Every bond you break
Every step you take
I'll be watching you

Every single day
Every word you say
Every game you play
Every night you stay
I'll be watching you

※“Every breath you take ” THE POLICEより

韻を踏むのはご存じかもしれませんが
実は漢詩なんかでもそうで
高校の漢文の時間に習った“国敗れて山河有り…”
この詩をピンイン(中国語を音で表記したもの)で表すと

chun mian bu jue xiao
chu chu wen ti niao
ye lai feng yu sheng
hua luo zhi duo shao

という具合です。真好!

さらにスペイン語なんてもう
そこらへんのフツーの単語からしてもぅ、韻を踏みまくりだ。

“(哀愁の)la casa blanca
=カサブランカ(白い家)”
これは母音“a”を連ねてますけどね。

早い話が、私は韻を綺麗に踏む詩・歌詞が異常に大好きなのである。
日本語でも出来なくはないのだけど
あまり美しいと感じられるオトの響きに出会ったためしがない。
最近ではウルフルズや奥田民生が頑張ってるけど
日本語の場合悲しいかな、
なんとなく“言葉遊び”っぽくなってしまう印象が拭えないのじゃ。
(決してウルフルズや奥田民生がキライなわけではありません。
むしろ大好きです)

羨ましさ その3
それから韓国語には“縮み指向”があるのである。
今風に言えば言葉を“圧縮”できるのだ。

나는なぬん(ぼくは)→난なん 너를のるる(きみを)→널のる 
너는のぬん(きみは)→넌のん

ハングルで表現すると一目瞭然。
日本語が3音も費やすところが
ひとつの音の単位に納まっちゃうんである。

この特徴を『縮み指向の韓国語』と名付けよう。
(ナンチャッテ。誰かも以前同じこと書いてた気が…)

恋の唄に“ぼく”、“きみ”は頻出単語。
そいつをコンパクトに1音で処理できる効果は絶大だ。
何度使っても、クドくないうえ、インパクトも強くなる。


これら韓国語の特性をフルに活かして、近年は
よりいっそう、切れの良い軽快なラップ、ダンス曲や
バラード曲を作り出している、っちゅうわけだ。


何かガラにもなくすごく大真面目に(笑)
韓国歌謡を語ってしまいましたが、
次回後編では具体的にSE7ENの新曲“THE ONE”を題材に、
さらに、韓国語の歌詞の美しさに踏み込んでみたいと思います…。


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by sungsa | 2005-07-06 00:00 | 韓国歌謡の詩を味わう
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